限定商品あります
ここではやきものについて、その特性、お取り扱いとお手入れに関しての情報や注意点をまとめました。
個別に商品に取り扱い説明書がついている場合はそちらの内容をよくお読みになり、正しくお使いくださいますようお願いいたします。
素材の性質や特徴を理解していただき、材質に合った使い方やお手入れをすることで商品を永くお使いいただければ幸いです。
やきものには原料や釉薬、焼成方法などによって種類があり、その特性によってお取り扱いの方法が違います。
「やきもの」の種類を問わず全てに共通する性質です。種類により耐えられる度合いが違いますが、全般においてお取扱いにご注意ください。
・衝撃に弱い性質です。ものをぶつけたり落としたりすると欠けたりヒビ割れたりして破損することがあります。
・急温急冷に弱い性質です。例えば冷たい器にいきなり熱いものを注いだり、熱くなった器を冷たい水に浸すと破損することがあります。
また素材や形状、成形方法や表現方法にもよりますが、サイズに誤差が出たり、風合いに変化が出る場合があります。均一になりにくい素材であることをご理解ください。
商品ページの商品詳細欄に表記している、オーブン・レンジ(電子レンジ)・食洗機(食器洗い乾燥機)・IH使用可能等の使用基準は家庭用のものにあわせています。ご使用いただく電気製品の取り扱い説明書の内容もよくご確認の上お使いください。
また、素材としては向いていても、形状により向かないものや、異なる素材を組み合わせた商品などに例外もあります。
貫入(かんにゅう)は既に入っている、または後から入る釉薬のヒビ割れのことです。貫入は素地と釉薬の収縮や膨張によって入るもので、やきものの表情のひとつです。
また経年変化などで後から入ってくる場合があります。後から入る貫入は主に吸水性があるやきものの種類で起きます。素地の無釉の部分から、空気中の水分や使っていくうちにやきものが吸水した水分と反応して、素地だけが膨張、しかしガラス質の釉薬は膨張しないため素地に引っ張られ貫入が入ります。(まれに吸水性のない種類でも貫入が入ることがあります)
やきものという素材で、貫入が入ることは本質的に避けられません。素地が割れているわけではありませんので、貫入が入ってもご使用には差し支えありません。使っていくうちに育つ味わいと感じていただけたら幸いです。
鋳込み口(いこみぐち)とは、陶器を作る際に型に液状の土を流し込む入れ口のことです。裏底のハマ(糸底)や中央に作ることが多く、製造工程上この鋳込み口の場所にはわずかにへこみが生じたり、小さな筋などの跡が残ります。
それぞれの種類によって特性が違います。種類は商品ページの商品詳細欄に表記しています。
例外はありますが基本的に
オーブン×/電子レンジ×/食器洗い乾燥機×
強 度:柔らかい
吸水性:高い
陶器は磁器や半磁器よりも素地が多孔質で軽く、吸水性があり、透過性はありません。軽く叩くと鈍い音がします。「陶器」の括りは幅広く、いろいろな表情のものがありますが、やさしい風合いであたたかみのある雰囲気のものが多いです。
多孔質のため磁器や半磁器よりも強度が弱く、ピンホール(小さな釉薬のへこみ)が出たり、釉薬の色合いにばらつきが出ることがあります。
陶器の釉薬には目に見えなくても初めから貫入が入っている場合が多く、経年変化により貫入が増すこともありますが、ご使用には差し支えありません。
ただし素地に吸水性があるため、料理や飲みものなどが貫入より染み込み、染みができたり、水気の多いものを長時間入れたままにすると水漏れをおこすものがあります。
そのため「目止め」が必要になるものがあります。「目止め」の必要の有無はそれぞれの取り扱い説明書でご確認ください。また方法につきましては『陶器の「目止め」について』をご覧ください。
例外はありますが、基本的にオーブン・電子レンジ・食器洗い乾燥機の使用はできません。
ご使用後は浸け置きせず、早めに柔らかいスポンジ等で手洗いし、よく乾燥させてから収納してください。乾燥が不完全なままですとカビやにおいの原因になります。
オーブン○/電子レンジ○/食器洗い乾燥機×
※直火OK IH使用不可 『耐熱陶器について』の内容 も併せてご覧ください
[陶器]には直火にかけられる「耐熱陶器」があります。
耐熱陶器は、直火の熱を加えても素地の膨張に耐えられる耐熱性の高い原料を使用していますので、直火はもちろん、オーブン・電子レンジ・魚焼きグリルなどで調理していただけます。食器洗い乾燥機の使用はできません。
陶器の調理器具は、火にかけると全体にゆっくりと熱を伝えていくのが特長です。また優れた保温性があり、一度温まると冷めにくいので食材をじっくり芯から加熱することができ、遠赤外線効果も期待できます。
直火にかけられる耐熱陶器には、商品ページの商品詳細欄に直火OKであることを表記しています。
・素地は吸水性が高く、そのまま使用すると水漏れをおこしてしまうので、鍋類を初めてご使用になる前には通常、「目止め」をします。フライパンなどの「焼く」ことに特化したアイテムに「目止め」は必要ありません。必要の有無はそれぞれの取り扱い説明書でご確認ください。
・火から下し長時間中身を入れたままにしておくと煮汁等が染み出たり、染み付いたりしてしまうことがあるので、なるべく早く別の容器に移してください。
・底や外側が濡れていたり水滴が付いた状態で火にかけると割れることがあります。水滴をよく拭き取り、よく乾いた状態でご使用ください。
・収納の際にはよく乾かしてください。乾燥が不完全ですとカビやにおいの原因になります。
オーブン○/電子レンジ○/食器洗い乾燥機○
強 度:硬い
吸水性:なし
白色で透過性があり、堅く吸水性のないものを磁器と呼びます。細かい粒子で作られていて、軽く叩くと金属的な音がするのが特徴です。高温で焼成されているので素地が焼き締まってガラス化が進んでいます。
耐久性に優れていて清潔に保ちやすく、やきものの中では一番扱いやすい素材です。オーブン・電子レンジ・食器洗い乾燥機でのご使用が可能です。
オーブン○/電子レンジ○/食器洗い乾燥機○
強 度:やや硬い
吸水性:あまりない
炻器は鉄分を含む土で作られ、軽く叩くと磁器よりは鈍い音がします。吸水性はあまりなく、透過性はありません。高温で焼成されているので素地がよく焼き締まっていて丈夫で、磁器寄りの性質を持ちます。
色はグレーや焦茶などで、素地と釉薬とが影響し合って質感のある豊かな表情を楽しめます。釉薬には貫入が入っている場合があり、経年変化により貫入が増すこともありますが、ご使用には差し支えありません。
オーブン・電子レンジ・食器洗い乾燥機でのご使用が可能です。
オーブン○/電子レンジ○/食器洗い乾燥機○
強 度:やや硬い
吸水性:多少あり
アイボリーがかった素地に磁器と陶器の性質を持ち合わせるのが半磁器です。磁器より低い温度で焼成するため、色絵付けや色釉薬の発色がよく色彩豊かな表現ができます。
多少吸水性があり、透過性はありません。素地はよく焼き締まりほとんど磁器化しています。洋の器に使われることが多く、経年変化により釉薬の表面に貫入が入ると目立ちやすいですが、ご使用には差し支えありません。
オーブン・電子レンジ・食器洗い乾燥機でのご使用が可能ですが、吸水性があるため濡れたままの状態、素地が水分を含んだ状態でのオーブン・電子レンジのご使用は避けてください。
ご使用後は浸け置きせず早めに洗い、よく乾燥させてから収納してください。