限定商品あります

グリラーが出来るまで 最終回
グリラーが出来るまで 最終回
マイスターハンドの企画室
2024.11.13
           

いつになったら完成するんだよ!とお叱りの声を受けつつ

あれよあれよと1年ぶりのご無沙汰です(滝汗)

なんとかこの企画もなんとか最終回を迎えることができそうです。

前回までの内容をお忘れだと思いますので(私も忘れてますw)

ぜひ1、2回目を振り返りでご覧ください。

1回目は「成型・素焼き」

2回目は「施釉・窯詰め(積め)」まで終わりましたので

最終回の3回目は「本焼成・窯出し」「梱包・出荷」となります。

本題に入る前に、本焼成の方法や窯の種類がいくつかあります。

詳しくはググっていただくとしてw

こちらの製造元は「シャトル窯」「酸化焼成」ということを知っておいてください。

イメージとして焼成時間約14時間、段々と温度を上げて最高温度1200℃まで上げます。

棚板→ツク→棚板→ツク→棚板→ツク…と積み上がった台車を窯に入れますが、

毎日窯を焼くので扉を開けると焼き上がった製品が入っています。

夕方5時ごろ

まずはこいつを引き出します。

台車や電車みたいに車輪があってレールの上を移動します。

トラバーサーという装置に乗って左右に移動もできます。

倒れると大変なことになるので、ゆっくりゆっくりひっぱります。

この時点で、窯の温度計は250℃以上

なので、まだまだ熱くて触れません。

窯の扉には温度計が刺さっています。

場所によって温度が変わるので、天(高い位置)と根(低い位置)と側面。

温度は目安なので、温度計に加えゼーゲルコーンで確認します。

写真の下の方赤丸のところに「クタッと」なってるヤツです(笑)

温度ごとに種類があって、業界では「○番が倒れたから○○度くらい」といいます。

でも、考えてみてください。

1200℃にもなった窯の中のゼーゲルコーンを

「どうやって確認するの」と不思議じゃありませんか?

実は扉に覗き穴があるのです。

こちら積み上がった台車を収めたところ。

赤い箇所にゼーゲルコーンがあります。

扉を閉めるとこの位置

レンガが入ってます。

レンガを抜き取ると窯の中が見えます。

撮影時は窯に火が入っていないので、真っ暗ですが焼成中は炎の明かりで

ゼーゲルコーンがよく見えます。

温度計で温度管理したうえで、ゼーゲルコーンで最終確認。

窯に入れる商品は毎回変わり、その度に「ツク」の高さが変わり段数も変わります。

また重さも変わるので、焼き上がりには微妙な違いが出ます。

それをなるべく均一な焼き上がりになるように管理してます。

勘と経験!この辺りも職人の技が反映されてます。

18時ごろ火をつけます。

画像は窯の横側。黄色いレバーがガスの元栓。

白いレンガの向こうにバーナー(火が出るところ)があります。これが両側に並んでいます。

ここから低いガス圧で焼き始め段々とガス圧を高くします。

(弱火から中火、強火のイメージ)

こちらの工場は機械制御の自動なので夜寝ている間に窯が焼けちゃいます!

自動制御機をチラ見せ♪

時系列としては18時に火をつけた窯は翌朝8時に火を消す。

そのまま窯の中で待機、夕方5時ごろ引き出す。

その引き出した窯を翌朝降ろします。

ここからの作業は、前日に焼いた窯出しなります。

このままでは作業ができないので、リフターで台車ごと下げます。

朝9時ごろ

そうすると上の方に届きますね。

製品を出しながら、徐々に台車を上げて元の高さに戻します。

一番下がった状態で、上の段から製品を降ろします。

その段が終われば棚板を降ろし、次の段の製品を降ろす。の繰り返し。

取り出した製品は一旦「サンテナ」に綺麗に並べます。

別の建物でひとつひとつ丁寧に検査・梱包をします。

1個づつ箱に詰めて完成!

これで皆様のお手元に届くかたちになりました。

長々と時間がかかってしまいましたが、(足掛け20ヶ月w)

グリラーのできる様子はお分かりいただけましたでしょうか?

これからの季節、益々出番が増えると思いますよ♪

ぜひ、当オンラインショップでお求めください。

関連記事
カテゴリで探す
おすすめ記事